JALの新しいステイタス
JALの新ステイタス
2023年11月14日に2024年から開始されるJALの新しいステイタスプログラムが発表になった。
JAL Life Statusが始まるって。ざっくりとなんだけど、FOP獲得とJGC入会を分けたってことかな。
今まではFOPを獲得してJMBサファイアになるとJGCの入会資格が得られた。
JMBサファイアになる要件は、ワンワールド アライアンス加盟航空会社便への搭乗で50,000FOP、もしくは50回以上搭乗+15,000FOPである。なお、FOPも搭乗回数も半数はJALグループ便である必要があった。
ところが、これからはJGCの入会資格にはFOP獲得が関係なくなった。回数に関しては今までより密接に関係するようになった。分かりずらいか。
これからは、
搭乗でためる
国内線にたくさんの「回数」搭乗する。1搭乗=5ポイント
国際線にたくさんの「距離」搭乗する。1,000マイル=5ポイント
ライフスタイルサービスでためる
たくさんJALカードで決済する。2,000マイル付与=5ポイント
たくさんJAL PAYで決済する。500マイル付与=1ポイント
たくさんJAL Mallで買い物する。100マイル付与=1ポイント
これらの手段でポイント(Life Status ポイント)を生涯かけて貯めるとJGC入会資格をえられるのと、JGCに入会したらさらに上のランクに上がって別のサービスを享受できるようになる。
じゃぁ、そのポイントってナンボってことだよね。それが下の画像。

ゼロからスタートして国内線の搭乗だけでJGCの入会資格を得るには1,500ポイント必要になる。国内線の搭乗回数でいうと1,500ポイント÷5ポイント=300回。しかもJALグループ便のみ。当然に有償航空券ね。
特典航空券での搭乗は、Life Status ポイント積算対象外か?
JMBサファイアは50回だったよね。しかも半数はワンワールド加盟便でもOK。
ここだけ見ても解脱へのハードルは随分と上がったよね。
オレのJGCはどうなっちゃうの?
今年はJMBサファイアになるためにマレーシア3往復、石垣島2往復をこなし、FLY ONポイントボーナスキャンペーンで5,000FOPをゲットした。結果としてJGC入会を果たして、晴れて解脱したのである。
さて、JGC会員となった自分からみて今回発表の新ステイタスはどうなのか。少し検討してみた。
平JGCとしてのサービスに変化はあるか。
→なさそう。
平JGCはそのままJGC Three Starへ移行。サービス内容は既存JGC会員へのそれと変化はなさそう。
今年解脱した私は、このページの「JAL Life Statusプログラム開始以前」に含まれる。新プログラムが開始されるにあたって特例として新プログラムでも、Life Status ポイントが1,500ポイント未満でもJGCの会員資格を継続して保有し続けられるのだ。
JGC会員の家族会員へのサービスに変化はあるか。
→なさそう。
このページのJALグローバルクラブ家族会員のお客様って項目に「JALグローバルクラブ家族会員のお客さまは、お持ちのLife Status ポイント数に関係なく、「JGC Three Star特典」をご利用いただけます。」ってサイトに書いてある。
JGC会員カードは発行されるか。
→なさそう。でも、ありそう。
新規約には既存規約の第 9 条(会員証の発行と使用)が無くなってるんだよね。今後はアプリのみで表示かな。海外でちゃんと通用すればいいけど。ネット環境必須だね。
でも、このページにはこんなことが書いてある。
※一部の空港および航空会社においてはJALアプリのホーム画面をご提示いただいても、ステイタスサービスをご利用いただけない場合がございます。
これじゃぁカードを発行しないわけにはいかないよね。さて、どうなるのか。
ワンワールドのエリートステイタスは維持されるか。
→されそう。
このページのステイタスのご案内って項目のワンワールド エリートステイタスの対象のお客様に「JGC Three Star、JGC Four Star、JGC Five Star、JGC Six Star、JGC家族会員」って書いてある。
再入会?!
目新しい規約の変更に第11条で再入会ってのがある。既存の規約では一度JGCを退会したら再度修行し直しだけど、新ステイタスは生涯実績で判断だから、退会しても過去の実績で再入会できるってことになるんだね。
これだけで、まずは現状に大満足。結論では「今年中に修行して解脱しておいて良かったー!」である。
今後の修行
現JGC会員としては新ステイタスにおいて今後の修行で目指すことになるのはJMBでの上位ステイタスであるJGCプレミアってことになるんでしょうね。つまりワンワールドエメラルドってこと。
しかしですよ、JALのJGCプレミア取得とANAのライフソリューションサービス利用でのダイアモンド取得とを比較すると、私にとっては圧倒的にANAの方が簡単です。
獲得したマイルの特典航空券としての使いやすさと効率性もANAの方が上だと思う。
ってことは、修行するならANAってことなのかなぁ。
マイルの貯め方使い方
今まではJALマイルを貯めるために日常の決済(カード使用)や航空会社の選択をしてきた。が、ここ最近マイルを特典航空券に交換することがたびたびあったのだが、その感想から今後どのように行動すべきか悩んでいる。
JALのマイルプラス制度によって海外特典航空券取得に時期と路線によっては大量のマイルを必要とするようになった。少ないマイルで楽しい旅行をしたいのに、私にとってはメリットが薄れる制度である。
制度は制度として時期を選べば席はある。でも必要マイル数がANAより多いのは変わらない。これは距離制のせいかな。ANAはゾーン制だから。
一方ANAは開放座席数は少ないものの定量のマイル数で特典航空券を利用できる。これはありがたい。
実はどっちもどっちで、実際の需要、つまり自分が必要としたときに両者でチケットが取れる場合にしか比較なんてできないんだよね。
国内線はというと、ANAに軍配が上がると思ってる。そもそもJALより特典航空券の取得に必要なマイル数が相対的に少ないのだ。
もっと少ない特典航空券でとなると、ユナイテッドのマイルでANAの特典航空券を取得することか。しかしユナイテッドで修行も難しいだろう。
国際線特典航空券のためにはJALとANAマイルが、国内線特典航空券のためにはユナイテッドのマイルが必要になる。
そんなウマいことできるわけないわなぁ、となるとやはりマリオットアメックスの出番なんだなぁ。
ポイントでキープしておいてスムーズに各マイルに交換する。これしか生きる道はないな。こないだアラスカ航空の子会社でホライゾン航空ってのがあるんだけど、アラスカ航空の便名でJALから特典航空券とろうとしたらできなかった。でもアラスカ航空のサイトではとれるんだよね。つまりマリオットでポイントを貯めておいてアラスカ航空へ移行すると幸せになれるってこと。
やっぱりマリオットアメックスが最高か。
JALの新ステイタスはマイルの使い方に変化をもたらす?
でも、今回のJALの新制度を見ると、JGCになる基準にばかり目を奪われるが、JALとしてはマイルの使い方も変えていこうとしているのではないかと思う。
つまり、大量のマイルを持っている人はJALカードの優良顧客かJALの優良顧客、もしくはその両方ってこと。この人たちに今まではご褒美としての特典航空券を配布してきた。しかし、もっとお金を使って飛行機に乗ってほしいとなると、特典航空券は使って欲しくない。これを解決するのが今回の新ステータスだと思う。
JALは発行したマイルをどう会計処理してるんだろう。売上値引か販促費か。いずれの場合も計上するのは使用時だろうから、売上と同時がいいに決まってるよね。じゃぁeJALポイントはどう処理してるんだろう。
いずれの場合も発生時に負債として引き当ててるんだろうから貯めこまれたマイルとeJALポイントはマイルと同じで売上と同時使用か期限切れを迎えるのがいい方法じゃないかな。
有償で飛行機に乗らないとポイントは貯まらない。じゃぁ、手持ちのマイルをつかってeJALポイントに交換して、足りない分はお金払ってよ、ってことだと思う。マイルプラスも同じ誘導方法かな。
そうすれば、よく話題に上がる1マイルの価値は1.5円に固定だし、おまけに現金収入が増えることになる。
まぁ、賢い人は例えば国内線の場合だと6,600円なんかのセールチケットをマイルを交換したeJALポイントで買うだろうから、逆に一石二鳥だけどね。
JALにとっては、「ステイタスを目指して短期間でたくさん飛行機に乗ってくれ、そうすればたくさんマイルあげるから」、じゃなくて「カードでも飛行機でもいいから売り上げに貢献してくれ、ジンワリと優越感を満足させてあげるから」、ってとこかな。
こんな目線もJGCステイタスを気にしている人限定だよね。JGC?なにそれ?なんて人には一切関係ない話だよね。航空会社のステイタス戦略に乗るのは、ビジネス利用だろうが修行利用だろうが、趣味の域を出ることはないだろうね。だって、最終的には万人に必要なものではないものだろうからね。
航空会社の差別化戦略が航空会社以外の付帯サービスだなんて、JALの小口株主でもある私としては寂しい限り。予約から降機まで、嫌な思いを一切しない航空会社としてのサービスの提供こそが本筋だと思うけどね。
新ステイタスはスッキリ
新ステイタスがワンワールドステイタスとJGC入会を分けたことでスッキリしたのも事実。
長年に渡りJALの利用者であり続けているもののワンワールドステイタスのクリスタル以下もしくは未満の人。つまり単年ではJGC入会資格に届かなかった人は、新ステイタスでポイント計算すると1,500ポイントに知らぬ間に届いているかもしれない。こんな人をJALはお得意様としてJGCに迎えたいのだろう。JGC会員としてのJALカード会員は退会する可能性の最も低い岩盤層でもあるんだし。これがベースとして増加するのはオイシイはず。
また、JGCに興味はなくとも長期にわたりワンワールドサファイア以上を継続している人も1,500ポイントを超えているかもしれない。そんな人にもJALとのつながりをより深くしてもらうためにJGCに入会して欲しいだろう。
一方でワンワールドステイタスのエメラルドを敢えて維持している人向けにはJGCプレミアとJMBダイアモンドは魅力的なステイタスであることは変わりない。
時間と共に自然発生的に入会資格者が緩やかに出現し続けるJGC。
短期間での搭乗実績によってサービス対象者が出現するワンワールドステイタス。
またワンワールドステイタス保持によって結果としてのJGC入会資格保持者が緩やかに増加する。
利用客とのつながりを深めたいJALは長期施策としてのJGCと短期施策としてのワンワールドステイタスをうまく棲み分けすることに成功したのだろう。
であれば、FOPキャンペーンはJALファンを増やすためには必要な施策であることに変わりはない。250ポイント=国内線50回搭乗でJALカード持ちのJMB eliteになってもいいけど、同時にワンワールドサファイアになれるんだから。単年でJGCの世界をチラ見させて沼に嵌めるには絶妙なポイント数だと思う。折角だからJALカードに入会しようってなるよね。これでJALカードの岩盤層がさらに厚くなる。
FOPキャンペーンやってワンワールドステイタス取得や維持の魅力を保ちつつ、JALグループ便搭乗のみを対象にしたライフステイタスポイントでJGC入会をちらつかせる。その前段階でもJALカードへの入会を動機づけ、同時にJALカード経済圏に取り込みを進めフライト以外での収益源を確立する。
この制度設計した人は頭いいね。この側面では株主として喜ばしい限りだ。